ハクション!! これって、カゼ? もしやそれとも…?

今はまだ、花粉症じゃない。

だけど、毎年「今年の飛散量は多い」とか、「例年よりスタート時期が早い」とかのニュースを耳にするたび、「今年も大丈夫だろうか…」とドキドキしているあなた。

もしかして、今年こそ花粉症デビューしちゃうかも…!?

こんにちは!
住まいと暮らしのコンサルタント   くらリノ です。

まわりが花粉症でつらそうにしているのを見ていると、花粉症になりたくない、できるだけ発症しないままでいたい!そう思います。

今や、3人に1人が花粉症という時代。

今まで花粉症でなかった人も、いつ発症するかわかりません。

今回はまだ花粉症になっていない人が、今年も発症しないですむように、たとえ症状が出てもできるだけ快適にすごせるように、

今すぐできる花粉症対策についてお話しますね。

今は平気でも、いつ発症するかわからない

花粉症対策をするには、まずは花粉症のことを正しく理解しなくてはいけません。

よくわかっているよという人も、自分には関係ないと今まであまり気に留めていなかった人も、花粉症の基礎知識を身につけておきましょう。

花粉症の原因とメカニズムを知る

花粉症になるのはなぜ?

花粉症は、からだに入り込んだ「異物」に対抗する一種の防御反応のことです。

アレルゲン(アレルギーの原因物質)が体内に入ると、異物としてみなして排除しようとする免疫機能が働き、花粉を攻撃する抗体が作られます。

症状の有無にかかわらず、アレルゲンに対する抗体を持っている状態を「感作」といい、感作された状態で再度アレルゲンが体内に侵入すると、抗体とくっついて「ヒスタミン」という物質が分泌され、これがくしゃみや鼻水などの症状を引き起こすのです。

からだが、外敵である花粉を追い出そうとする正常な反応といえますね。

「花粉症予備軍」の恐れあり

まだ症状があらわれていない人でも、抗体ができた感作の状態で「予備軍」になっている恐れがあります。

そういう人は、いつ発症してもおかしくありません。

「アレルギーのコップ」がいい例えです。

許容量を超えて水(=アレルギーの原因)がコップに入ると、コップの水があふれるように、花粉症の症状が出てくるのです。

花粉の時期は、いつからいつまで?

花粉症の原因となる花粉は、スギ花粉、ヒノキ花粉、ブタクサ花粉をはじめとして一年中飛散しており、人によってアレルゲンもさまざまです。

飛散している時期も花粉の種類や地域で異なりますが、スギ花粉で2~4月

意外と量も種類も多いのが5月で、初夏を迎えてもしっかりと予防が必要です。

よく似ているが、風邪とは違う花粉症の症状

花粉症の症状には、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、充血があり、さらに、皮膚のかゆみや頭痛、だるさ、不眠などを引き起こすこともあります。

花粉症などのアレルギー鼻炎の特徴は、「透明のサラッとした鼻水」「発作的にくしゃみを連発」「1日中つらい風邪に比べて、朝方が特につらい」「目のかゆみを伴う」「症状の期間も風邪より長い」などです。

花粉をわが家に持ち込まないための、住まいの対策

花粉症予備軍の方が、そして、すでに花粉症のご自身やご家族が、少しでも快適に過ごせるような住まいの工夫を始めませんか。

花粉を防ぐため、3割以上の人が部屋干しを

花粉症対策のためにとった行動には、次のようなリサーチ結果があります。(複数回答より5項目)

  1. 花粉を防ぐため、洗濯物を部屋干しに・・・34%
  2. ふとんを外に干すのを止めた・・・32%
  3. 窓をあけない、換気回数を減らす・・・32%
  4. 取り入れ前に洗濯物の花粉を払う・・・27%
  5. 空気清浄機を利用する・・・26%

日本リサーチセンター「花粉症 / 花粉アレルギー調査」 (2019年調査結果)

花粉を入れないために、今すぐできること

衣類に花粉が付着するのを抑える

花粉がつきにくい素材選び:衣類の表面に凹凸が少ないもの。ウールやセーターよりも、ツルツルしたレザーやポリエステル、綿を。

外出前に、静電気防止スプレーを衣類に吹き付ける:花粉を衣類に引き寄せるのは静電気。スプレーすることで帯電しにくくなる。

洗濯の際に柔軟剤を使う:界面活性剤の働きで衣類同士の滑りが良くなり、静電気の発生を抑制

衣類に付着して室内に入る花粉は、1時間の換気で窓から侵入する花粉の6倍以上という実験結果もあるそうです。

びっくりですね!

ついた花粉は、取り除く・室内に持ち込まない・飛び散らせない

外出先から帰ったら、花粉は玄関で落とす:玄関先にコート掛けとブラシ。部屋に入る前に忘れずに。

浮遊する花粉を加湿で落として拭き掃除:人の動きが少ない朝一や帰宅直後がベスト。

花粉の吸着を高める花粉対策レースカーテンも生地の素材や加工によって、花粉やホコリをカーテン表面に付着させ、飛散を防ぐ

外に干したい、換気もしたい。飛散量が少ない時間帯は?

部屋干しもいいけれど、晴れた日は洗濯物を外に干したい、窓をあけたい!

花粉が飛びやすい条件には、以下のものがあります。

  • 気温が高く湿度が低い日
  • 風の強い日
  • 前日に雨が降った日
  • 晴れた日の昼過ぎ(午前11時〜午後2時頃)、日没ごろ(午後5時〜7時頃)

早朝に洗濯物を干し始めて、飛散が増える頃には取り込む。窓をあけて換気をするなら、朝起きてからすぐに…。

お住いになる地域の飛散量の情報を参考に、タイミングの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

花粉症対策アイテムを利用する

メガネ:深いフードで花粉の侵入を防ぐだけでなく、一緒にマスクをしていても、曇りにくいレンズを使用。

帽子:顔や頭は花粉が付着しやすく、髪についた花粉は落としにくいので、外出時には帽子をかぶって髪への付着を防止

マスク:ガーゼを重ね、市販品のマスクを補強する「インナーマスク」が効果的。ただし、マスクをしても完全防備にはならないので、過大なる信用は禁物

鼻うがい:水道水だと鼻の奥がツーンと痛くなるので、0.9%の食塩水で鼻腔を洗う。専用の液剤を利用しても。

パーソナル空気清浄機ネックレスのような感覚で、首にかけて使うものや、ネックストラップ付属の首さげタイプも。

症状が出始めたとき、少しでもらくになる方法

どんなに気をつけていても、花粉症になるときにはなるのです。

だったら、少しでも症状を和らげて、らくになる方法を知りたいですよね。

花粉症を和らげるためには、アレルギーを緩和し、ヒスタミンなどのアレルギー物質の分泌を抑える必要があります。

花粉は取り払い、気分を和らげてくれるものを取り入れる

以下にご紹介することは、花粉症だけではなく、ホコリやダニのアレルギー、インフルエンザなどのウイルス対策にも効果的です。

洗眼:花粉症における目のかゆみと言ったら・・・! 目から花粉を取り除くためには、しっかり洗眼が大事。水道水は目を守る役割の涙まで洗い流すので、洗眼薬を使うことをおすすめします。

うがい:風邪予防にもなります。喉が潤っていると、花粉やウイルスをブロックしやすく、花粉を吸いこまない対策として有効。

洗顔:顔についた花粉をしっかり洗い流しましょう。うがい・手洗いとともに、帰ったらすぐに洗顔を。

保湿ティッシュ:つらいくしゃみ、鼻水、鼻詰まりで、ティッシュによる鼻への負担がかかりにくい保湿ティッシュ、ローションティッシュが人気です。

食事花粉症を治したり予防するのではなく、症状を和らげる効果が期待できる食べ物や飲み物を紹介します。

  • ヨーグルトや納豆などの発酵食、乳酸菌を含むもの
  • れんこん・人参など根菜類や食物繊維を多く含むもの、わかめなどの海藻類
  • ヒスタミンの働きを抑えるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタイン酸)を多く含む鰯や鯖などの青魚 
  • リラックス効果だけではなく、抗アレルギー作用も期待できる、レモンバームやルイボス、カモミール、ミントなどのハーブティ
  • ヒスタミンの分泌を抑える甜茶(てんちゃ)

反対に、リノール酸を多く含む油脂類や動物性たんぱく質のとりすぎはNG。

揚げ物などの高脂肪のもの、アルコールもほどほどに…。

舌下免疫療法にはいろんな注意が必要

すでに発症した人は、今後どのように備えたらいいのでしょうか。

抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬の他、最近は抗ヒスタミン薬の貼り薬や重症者向けの抗体製剤も認可されています。

今まで述べてきた対策とともに、医師に相談して今季の対策を検討してみるのもいいでしょう。

なお、舌下に薬を投与する「舌下免疫療法」は効果が出るまでに数ヶ月かかるうえ、下記の注意が必要です。

  • 最低2〜4年継続する必要あり
  • 副作用を防ぐために、スギ花粉症では花粉飛散が終了した6月頃から始める
  • 複数のアレルゲンに対して有効なのではなく、「スギ・ヒノキ」だけか、「ダニ」だけか、どちらかにしか効かない
  • 妊娠中の人やぜんそく症状が強い人など、治療を受けられない人もいる

検討されている方は、早めに医師との相談が必要です。

まとめ

春先は、寝不足になるほどつらい症状やゆううつな気分になる花粉症の季節。

年々低年齢化が進み、若いうちに発症する人が増えています。

今、症状が出ていなくても、いつ発症するかわからない…。

そんな花粉症予備軍の方のために

  • 花粉症の原因とメカニズム
  • 症状を抑えてくれる対策
  • 気持ちを和らげてくれるアイテム

ご紹介しました。

早速、花粉を取り入れない対策を始めていきましょう!

花粉症がつらくて睡眠不足という方は、「質の高い睡眠」についての記事も参考にしてくださいね。

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