カーテンは、外からの光や視線をシャットダウンできるけれど、完全に閉めると通気性はあきらめなくてはなりません。
陽の光も、自然の風の心地よさも捨てがたい…。
光や視線を調整しながら風は通したい時、カーテンよりもおすすめなものもありますよ。
こんにちは!
住まいと暮らしのコンサルタント くらリノ です。
機能性もデザイン性もすぐれ、窓を彩るインテリアとして最適なカーテンですが、使う窓や部屋によってはカーテン以外のウィンドトリートメントで窓辺を演出してみてはいかがでしょう?
引っ越しやリフォームだけでなく模様替えしたい時、お部屋のイメージをガラリと変えてくれますよ。
今回はカーテン以外の窓まわりアイテム…ブラインド・ロールスクリーン・シェードの特徴とえらび方をご紹介します。
使い分けることで、それぞれのメリットを活かせた窓の演出ができますね。
目次
カーテンだけじゃない、窓辺の演出法
光や視線だけでなく、通気性にもこだわりたい!
こんなときは、カーテンではなくブラインドのほうが光も風も細かく量が調整できて便利。
それだけではありません。
種類も豊富で手軽なカーテンですが、一方では
- あまり大きくない窓にカーテンつけたら、すごい圧迫感!
- カーテンのホコリが気になる
- モダンでシンプルなインテリアが好みだから、カーテンだとイメージが違う
そんな声も聞かれます。
カーテン以外のウィンドトリートメントには、ブラインド、ロールスクリーン、シェードがあり、この3つに共通するカーテンとの大きな違いは、「開け閉めの仕方」と、「調節の機能」です。
次からはそれぞれについて、詳しくご紹介しますね。
スタイリッシュにこだわるひとが選ぶのは、ブラインド
ブラインドの羽根(スラット)を自由に動かし、光も風も視線もコントロール!
太陽の高さや方角に応じて羽根を動かし細かく調光できるので、必要な明るさの光を取り入れつつ、直射光や視線を遮られるのが特徴。
スタイリッシュなフォルムは、シンプルなインテリアを好んだり部屋をすっきり見せたい方にぴったりです。
調光・通風できる反面、光や音がもれやすい
- 調光・通気性に富み、プライバシーも確保できる
- 横柄ブラインドは上下方向からの視線と光を、縦型ブラインドは左右方向からの視線と光を調整
- シンプルなデザインやウッディなものもあり、どのようなインテリアにも合いやすい
- 羽根との間や壁との間に隙間ができるので、遮光性・遮音性は劣る
- カーテンに比べると、カラーや種類は少なめ
- 風が吹くと羽根が重なる音や、窓枠にカンカンぶつかる音が気になる
- サイズや素材によっては、操作やお手入れがしづらい
※画像提供は、トーソー ホームページより
ブラインドのえらび方と、簡単にできるお手入れ法は?
一般的に使われているアルミ製はサビにも強く、洗面所やバスルームなど水まわりの窓にも使われます。
色や種類も豊富で、お手頃な価格も魅力です。
木製ブラインドは、価格は高めになりますが、ぬくもり感があり、シンプルながら落ち着きのある雰囲気を醸し出します。
一般的によくつかわれる横型(ベネシャン)ブラインドと、オフイスなどで見かける縦型(バーチカル)ブラインドの2種類。
横型ブラインドなど上下に開閉するタイプは、人の出入りが多い掃き出し窓(ベランダや外につながる窓)には不向きですが、縦型ブラインドなら、人の通る分だけ開けられるので用いても問題ありません。
幅の違いでも部屋の印象はガラッと変わります。
一番細い15mm幅の羽根は繊細な印象を与え、太めの50mm幅なら、重厚感や高級感といった印象です。
一番多く使われているのは25mm幅で、細くなるほど羽根の枚数が増え目隠し効果はありますが、その分お手入れの手間は…。
1枚1枚羽根をお手入れするのはたいへん!
ブラインドが敬遠される原因のひとつですが、専用のお掃除グッズをつかえば意外と簡単にお手入れできますよ。
もっと手軽にしたいときは、軍手をはめた5本の指で羽根を挟み込みながら横にスライドすれば、コストも時間もかからずオススメ!
アジアン調にも北欧風にも演出できる、ロールスクリーン
上下にバーを取り付け、ロール状に巻かれた布を上に巻き上げて上下に開け閉めします。
好みの高さで止められて、巻き上げるとコンパクトなのがなんといっても魅力的!
機能面よりもむしろ、幅広いインテリア性で選びたい
- 上に上げればスッポリとおさまり、窓の大きさフル活用して光をたくさん取り込める
- 撥水加工や防カビ加工された浴室用やウォッシャブルタイプ、遮光効果の高い遮光生地のものなどもある
- 軽くて扱いやすく、見た目がすっきり
- レースや和紙、竹など素材を選んで好みのインテリア演出も
- 脱衣所や真っ暗にして眠りたい寝室など、遮光性やプライバシーを求める部屋には不向きなことも
- 両側にすき間ができるので、遮音性とともに冷気や熱気を遮熱する効果も少ない
トイレや洗面、階段横の縦長の窓、開け閉めの少ない窓への設置がおすすめ。
収納の目隠しや部屋の間仕切りとして使うのもいいですね。
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昔からロールスクリーンはつかわれていた?
上に巻き上げて上下に開閉するものといえば、日本では従来から「すだれ」があり、夏の日の強すぎる日差しを遮ったり、風を通して涼しげな雰囲気をたのしんできました。
和やアジアのイメージだけでなく、現代風のインテリアにもナチュラルな雰囲気で合いますよ。
コーディネートで、イメージも統一できるシェード
カーテンをジャバラに折り畳みながら上下に昇降させるもので、一枚の布を上に上げて開け閉めするのはロールスクリーンと同じです。
シェードは上にたくし上げた時に生地溜まりのボリュームができ、重なるひだで生地の質感と陰影をあらわします。
装飾的なテイストやエレガントな雰囲気、シンプルやカジュアルなイメージと幅広いインテリアスタイルが表現できます。
※画像提供は、タチカワブラインド ホームページより
薄手と厚手、カーテンとシェードのように、組み合わせてつかえる
- カーテンとおそろいの生地でつくることができ、統一感が出る
- カーテン同様、レースとドレープ(厚手)のダブル使いもでき、スッキリとスタイリッシュな雰囲気がたのしめる
- 高さを調整し、日よけや目隠しがしやすい
- 裾から生地を畳み上げるため、開けたとき生地溜まりのボリュームがでる
- 掃き出し窓に設置すると、生地を上の方まで上げないと人が通りにくい
ひとつの部屋で大きな窓はカーテン、小窓はシェードというように、同じ生地で作れるシェードは組み合わせて使えるのが魅力です。
ロールスクリーン同様、収納の目隠しや間仕切りとして最適です。
カーテンレールがついている窓枠の場合は、カーテンレールを外して取り付けするので、カーテンからの取替えも手軽にできますよ。
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窓の形状や用途で、使い分けてみましょう
ウィンドトリートメントは、カーテン以外はあまり馴染みのない方も多く、「難しそう」「わたしの部屋には合いそうもない」と思いがち。
だけど、部屋や窓に合わせて機能をえらんだり、自分の好みに合ったものに替えることで、もっと部屋で過ごす時間は心地良いものになりますよ。
同じ生地にしたりテイストを揃えれば、イメージがばらばらになる失敗も減ります。
遮光、遮熱、遮音の機能はカーテンでカバーし、調光や視線の調節、通気性の良さは、ブラインド・スクリーン・シェードでたのしむ…。
なんとなくで選んでいた窓まわりもアイテムにこだわることで、外からの不要な視線をカットするだけでなく、部屋の中心となるインテリアとしての視線を集めることができますよ!
まとめ
窓まわりを彩るブラインド、ロールスクリーン、シェードについて、それぞれの特徴とえらび方を紹介しました。
- ブラインド:調光・通風・視線の調節ができ、スタイリッシュな空間づくり
- ロールスクリーン:すっきりコンパクトで、いろんなインテリアやつかい方が可能
- シェード:カーテンとおそろいにして、統一感と変化を表現
インテリアえらびから、もっと部屋づくりをたのしんでくださいね!
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