仕事に家庭に自分磨きにと、一生懸命がんばる女性の24時間はハード!
とくに育児や介護で、時間的にフルタイムの会社勤務がきびしい場合、自宅にいながら仕事ができる「在宅ワーク」を選択する方は多いです。
ワーキングマザーにとって在宅ワークは、毎朝出勤でバタバタすることもなく、心に余裕ができ、家族と過ごす時間が増え、メリットいっぱいのワークスタイルに思われるかもしれません。
だけど一方では、仕事がうまくいかない、はかどらないとデメリットに悩んでいる方も…。
こんにちは!
住まいと暮らしのコンサルタント くらリノ です。
時間の自由、場所の自由を求めて在宅ワークを選んだものの、自宅にはいくらでもあなたを低落させる「誘惑」がひそんでおり、一人でも仕事に向き合うことができる自己管理能力が必要になります。
今から、在宅ワークを始めようと考えている人は、要注意!
今回は、プライベート空間の自宅に仕事を持ち込むことで、陥りやすい5つの「誘惑」とその対処法についてお話しします。
目次
あなたの“仕事スイッチ”をOFFにする5つの甘い誘惑
在宅ワークでいちばんの困りごとは、仕事とプライベートとの区別がつきにくいということです。
そのため、くつろぎモードのままなかなか仕事モードのスイッチが入らないことに…。
家の中には誘惑がいっぱい!
もしかして、こんな言い訳していませんか?
誘惑①:「ちょっとくらい…」のつもりが、スイッチ入らない原因に
仕事をする空間に、あなたの気を散らすモノ、あふれていませんか?
メール着信の音で携帯チェックをしたまま、気づけばあっという間に時間が過ぎていた…。
スキマ時間や息抜きのつもりのSNSも、自宅にいるといつまでもやめられなくなり、大切な時間を浪費してしまいがちです。
いったん始めると、続きが気になるテレビやマンガ。
仕事を始める前に優先してしまうと、気持ちはすっかりくつろぎモードのまま、いつまでもスイッチが入りません。
いつもまわりにおやつが置いてある、しょっちゅう飲み物やスイーツ求めて冷蔵庫をあさっている、いらいらすると口が寂しい…
これでは、おデブの道へもまっしぐら!
こうした「サボりグセ」は、まわりに注意する人がいない、ひと目がないことから起きるのです。
ちょっとくらいのつもりで始めたことが、大事な時間を奪うばかりか、仕事への気持ちの切り替えができなくなってしまいます。
誘惑②:「どうせ誰にも会わないし…」緊張感なく、スイッチも入らない
通勤がなくなることで時間短縮できますが、外に出る機会が減ることで思わぬ弊害も…。
人に会うわけじゃないからと、メイクの手を抜いているうちにスキンケアもおろそかに…。
「人に見られることで美しくありたい」という気持ちが薄れ、女性としての魅力をさげることにもなりかねませんよ。
まさか、1日じゅうパジャマのまま、なんてことはないですよね!
家にいるからとラクな服装ばかりを選んでいると、気持ちもゆるみがちになってしまいます。
通勤時にはそれなりに歩いたり動いていたけれど、家の中ではほとんど動かないため、運動不足、体力低下は目に見えています。
あげくに、「めんどくさい」を口にするようになったらキケンです。
これらも、ひと目がないことで仕事への張りや緊張感がなくなり、おまけにダサい自分へと格下げに…。
誘惑③:「まあ、いいか」と、いつまでもスイッチ切れたまま
長時間のパソコン作業での疲れだけでなく、仕事がはかどらなかったり行き詰まりを感じると、イライラ状態から逃げたくて横になりたい誘惑に負けてしまいがち。
時間を決めての休憩は必要ですが、仕事をしている近くにベッドやソファがあれば、すぐに横になってなかなか起き上がれなくなってしまいます。
もうひと踏ん張り頑張るつもりで休憩したのに、気持ちに張り合いがなくなり、だらけたりエネルギー切れするようでは本末転倒です。
誘惑④:「いつでもできる」「明日やろう」で、なかなかスイッチ入らない
外で仕事にでかけていたときより時間に余裕ができたことで、今日できなくても明日やればいいかと先延ばししてしまう。
どうしても今やる必要がないので、いつでもできる気になり、パフォーマンスも上がらない。
時間の余裕ができた分、時間管理が難しくなり、だらだら効率をさげることも…。
今まで気にならないホコリや汚れが気になる、家にいるからといつまでも家事や育児に時間を取られてしまう・・・
日々のことにとらわれすぎて、仕事が後回しになり疲れて寝てしまう、なんてことになりかねませんよ。
誘惑⑤:「せっかく在宅はじめたのだから」と、常にスイッチ入れたまま
時間を自由に使えるからと、いつまでもパソコンを広げたまま、子供の前でも仕事モードのままでは、家族からクレームも起こります。
安定した仕事や収入がなくなり、不安のため寝る間も惜しんで仕事をし続けたりすると、からだに不調をきたし、仕事の効率をさげる結果になりかねませんよ。
オン・オフ切り替えのために、工夫するポイント
では、これらの誘惑に負けないで、仕事とプライベートを上手に切り替えていくにはどうすればいいのでしょうか?
メリハリある生活をおくるために、誘惑する原因を遠ざけて、集中できる環境を作っていく必要がありますね。
対策①:気を散らすモノは目の前から追い出して、仕事が終わったあとのお楽しみに
- デスクの上は余計なものをおかない、中身が見えない「一時保管場所」をつくる
- 電話やメールが気になるならば、仕事中は携帯をマナーモードにする
- 気分転換をはかるなら、窓をあけて新鮮な空気を取り入れたり、自然の音や香りを楽しむ
対策②:出勤時のように、メイクや服装に気をつかうことで、仕事モードのスイッチオン
人の目を意識することも大事。
運動不足解消もかね、散歩がてらにカフェや自宅以外の場所で仕事をするのもいいですよ。
対策③:仕事場は、できれば寝室やリビング以外がいい
ワークスペースとリラックススペースは、部屋が別々の方がいいけれど、専用スペースがない場合、
- 家具やパーテーションでデスクとベッドを仕切る
- ラグなどを敷いて、視覚的にスペースを分ける
対策④:徹底した時間管理
自分の収入を、時間給に置き換えてみてはいかがでしょう。
低すぎる時給に愕然となり、必然的に時間短縮して「時給」を上げる集中力が身につくかも。
仕事と子どもに対応する時間はそのままで、家事のクオリティーには目をつぶることも大事です。
対策⑤:仕事と家庭の境界線をきちんと引くことが、在宅ワークを続けていける秘訣
- 子どもの前では仕事しない
- 起床時間を早めることで、仕事開始時間も早まり、終わりも早くなる
- ○時以降は家族との時間、と決める
- やめる勇気を持つ
…など、仕事のあり方について、家族と決め事をしましょう。
頑張りすぎて、いつも疲れていたりイライラしているようでは、なんのために在宅ワークを選んだのかわからなくなってしまいますよ。
やっぱり在宅ワークを選ぶ理由
個人の時間や都合を優先するのが難しい会社勤務に対して、ワーキングマザーにメリットが多いからこそ、在宅ワークを選ぶ人が増えています。
- 満員電車や、朝のバタバタからの開放
- 会社での人間関係のごちゃごちゃやつまらない業務からの開放
- 子どもにとって、家に帰るとママがいるという安心感
- 学校での行事に参加したり、家族の急病にも対応できる
- ライフスタイルに合わせて、自分でやりたい仕事、やりたい時間、やりたい場所を選べる喜びとやりがい
在宅ワークを始める前に、自分の性格や目的がメリットデメリットに合っているかどうか、自分自身を顧みましょう。
誘惑に負けない自己管理能力の見極めも大事です。
子供や家族のために頑張る決心をしたならば、在宅ワークはワーキングマザーにおすすめしたい働き方なのです。
まとめ
在宅ワークの邪魔をする「誘惑」についてお話しました。
- 「ちょっとくらい…」の、サボり癖
- 「どうせ誰にも会わないから…」と、緊張感の欠如
- 「まあ、いいか…」と、境界線の曖昧さ
- 「いつでもできる」、「明日やろう」の、時間管理の無さ
- 「せっかくだから…」と、オーバーワーク
時間のメリハリ、気持ちのメリハリをつけ、上手に仕事とプライベートを切り替えていけるよう、自己管理能力を高めていってくださいね。
「集中できる部屋づくり」については、こちらの記事をどうぞ。