家族の誰もが、手を洗ったり、顔を洗ったり、メイクをしたりと、使用する頻度が高いうえ、おまけにお客さまも使用する場である洗面所。
歯ブラシや石鹸など細々したものから、ストック品のかさばるものまで、収納するものは種類も量もたくさんあります。
その割には洗面所のスペースは小さく、場合によっては北向きの日の当たらない暗い場所だったり、モノがぎっしり詰め込まれた部屋だったりと、
とかく洗面所はリビングや寝室に比べて軽く扱われがちです。
ホントは、こだわりをみつけたり工夫を重ねることで、もっと気持ちのいい空間にできるのに!
こんにちは!
住まいと暮らしのコンサルタント くらリノ です。
洗面所は、それぞれの家庭で使い方や考え方も違うため、生活感丸見えの空間にもなるし、住む人のセンスが感じられるおしゃれな空間にもなるところです。
ここでは、忙しい朝をさわやかに迎え、お休み前のリラックスタイムを気持ちよく使うために、洗面スペースを今よりもっとあか抜けた場所にするヒントを紹介します。
目次
生活感を隠してすっきり見せたい洗面
手洗い・洗顔・歯磨きだけでなく、メイクや脱衣・洗濯など、洗面所はそこで何をするのかによって、役割も人の動きも違ってくる場所です。
家族構成や人数、年齢が関係し、毎朝の洗面所の混み具合も変わります。
洗面での悩みは「お手入れ」と「収納」
スペースは狭いのに、汚れやすく、ものはたくさん溢れる場所。
洗面所での悩みの多くは、「お手入れ」と「収納」です。
その他、水漏れや詰まり、排水の不具合など、メンテナンスに関してトラブルの多い場所でもあります。
日々の暮らしに密着した場所なので、どうしても生活感が出やすくなりますね。
それだけに、洗面スペースをもっと素敵な空間にしたいと考える人は多いのです。
次からは、具体的な工夫について述べていきます。
洗面があか抜ける工夫とは?
お手入れの工夫で、清潔感にこだわる
ちょっと油断すると、ホコリがたまったり、髪の毛が落ちていたり、ミラーや蛇口が水アカで汚れていたりと、洗面所はすぐに気持ち良い空間から遠ざかってしまいます。
気づいたときにすぐにお手入れができるように、そして、こまめに続けられるように
- 掃除用品はすぐ取り出せるが、ふだんは目につかないよう、クロスなどで隠す
- わざわざお手入れの時間を作るのではなく、手を洗ったついでに、歯をみがいたついでに、ながら掃除で
- ポイントは、ミラーと蛇口の水ハネの汚れ!ピカピカしているだけで、清潔感あふれる空間に
- 排水口のヘアキャッチャーに、髪の毛や食べ物のカスがたまっていないかチェック!
- 湿気がこもりやすい場所。窓を開けたり換気扇を回したりして、かびに注意
収納の工夫で、モノの種類と量にこだわる
その家の習慣や使い方、価値観で、収納するモノと量は大きく変わってきます。
洗面脱衣室の場合、どうしてもモノは多くなりがちですが、隠せるものは隠し、見せるものは品よく見せて、できるだけ生活感が出ないよう気を配りましょう。
歯ブラシやタオルなど毎日必ず使うもの、また、そのストックに関して、細かいものの収納場所を一度きっちり検討してみてはいかがでしょう。
たとえば、こんなに小さいことでもそれぞれの当たり前が変われば、使い方やモノの量も変わり、ライフスタイルも違ってきますよ。
歯ブラシの収納は、隠したい?それとも出しておく?
「出しっぱなしがイヤ!隠したい」場合、洗面台のミラー扉を開けた収納棚に片付ける方がほとんどです。
隠す収納ができないときや、「濡れた歯ブラシをしまうのは抵抗が…」という場合は、歯ブラシ立てにこだわった魅せる収納を。
デザイン性の高いおしゃれなものもたくさんあり、歯磨きタイムが楽しくなりますね。
歯ブラシの収納は、隠したい? それとも出しておく?
手拭き、洗顔用、バスタオルとも、それぞれの家庭での使い方次第で、置き場もストックの量も変わるのがタオル。
家族だから同じものでも構わないという人もいれば、衛生面だけでなく心理的にも共用することに抵抗がある人も多くいて、1回使ったらそのまま洗濯カゴへ…
使い切りだと洗面室にタオル掛けも不要となります。
かわりに、タオルの枚数も多く必要で、洗濯量も増え、ストックするスペースも確保しなくてはなりません。
洗面所に下着類の収納スペースは、ある?
洗面所が脱衣、ランドリーを兼ねていれば、脱いだ服はそのまま洗濯機やかごに放り込まれるでしょう。
着替えの下着類も、洗面所に収納スペースがたっぷりあれば、いちいち自分の部屋に取りに行かなくても済みますね。
洗面所はパウダールームを兼ねている?
スキンケアからメイクまで洗面所でする人もいれば、他の場所でゆっくり座ってメイクをしたい人もいろいろ・・・
コットンや綿棒、ブラシ類など、細かいものがたくさん増え、隠すだけでなく見せる収納の工夫も必要となります。
ほんの一例を上げても、洗面所の使い方はそれぞれ。
忙しい朝の貴重な時間を、なるべくワンアクションで取り出しでき、気持ちいい1日のスタートにしたいですね。
遊べる工夫で、おしゃれ空間にこだわる
狭い空間なので、逆にインテリアが楽しめる、おしゃれな空間を演出しやすい場所でもあります。
照明や色で狭く見えない工夫、明るく楽しくなる工夫をしましょう。
自然光が入る窓があればいいのですが、なければ照明にこだわりましょう。
自分を照らす照明の色が青白い光だと、元気で明るい顔には見えません。
また、天井付けの照明だけでは光が背後からあたり、顔に影ができやすくなるので注意が必要です。
温かみのあるLEDのランプに変えたり、洗面台に照明がない場合は、クリップタイプの照明をプラスしたりしましょう。
独立した部屋ならば、思い切ってクロスの色や柄を楽しむのもいいでしょう。
今は、手軽に自分で貼れる壁紙やシートがたくさんあります。
設備や機器が置いていない壁1面だけ、お気に入りのクロスで雰囲気を変えてみるのも楽しいですね。
毎日使うものだから、そして、大切な自分の顔や手に触れるものだから、手触りに気を遣いましょう。
高級なものでなくてもいい、いつも清潔なものに触れ、自分をいたわりたいですね。
洗剤やハンドソープのボトルなどは、ひと手間かけて別のボトルに詰め替えてみましょう。
シンプルな白いボトルは、生活感が消え、清潔感あふれるのでオススメですよ。
1輪の花や小さな観葉植物をガラスの瓶などに挿して飾れば、爽やかな空間のできあがりです。
収納グッズは、ナチュラルな雰囲気を演出するラタンのバスケットや色を統一したかごを使い、スッキリ見せたいですね。
もしリフォームするなら…、より快適の工夫
今後、もしリフォームや新しい住まいを考えるなら、こんなことも検討してみてはいかがでしょうか?
洗面と脱衣をわけて
家族の人数や来客が多いかどうかで変わりますが、洗面と脱衣の部屋が分かれているとプライバシーが確保できます。
誰かがオフロに入っていても、安心して洗面が使えるし、オフロから出ることもできます。
ただ、2つの部屋を仕切る壁や建具が必要となり、スペースや費用が多くかかるのがデメリットです。
あわせて、来客動線と家族動線をしっかりと考慮しましょう。
画像引用:Panasonicホームページより http://sumai.panasonic.jp/dressing/
玄関横、もしくはリビングの一角に洗面スペースを
玄関横にサブ洗面があることで、小さいお子さんがいる家庭では、帰ったらすぐに手を洗う習慣が身につき、風邪の菌や汚れを室内に持ち込まないですみます。
ワンちゃんのお散歩後の足洗いにも便利ですね。
リビングの一角にある洗面コーナーも、家族の目が届きやすいので声掛けしやすく、自然と「手洗い、うがい」の習慣づけができますよ。
画像引用:Panasonicホームページより http://sumai.panasonic.jp/dressing/
寝室のコーナーにパウダールームを
フェイシャルケア、フットケアなど自分磨きにこだわるなら、寝室に奥様専用のパウダールームを設けてみてはいかがでしょう。
お出かけ前やお休み前のひとときが、究極のリラックスタイムになりますよ。
画像引用:Panasonicホームページより http://sumai.panasonic.jp/dressing/
ちょっと贅沢に思われますが、主の洗面以外にサブ洗面があることで、もっと気持ちよさにこだわった暮らしができますね。
まとめ
すぐに取りいれられるものからリフォームの際の参考にしたいものまで、今回は気持ちいい洗面空間のヒントをご紹介しました。
まずは
- こまめにお手入れして、いつも清潔感あふれる空間を
- 見えない収納と見える収納を意識し、スッキリした空間を
- ひと手間かけて、できるだけ生活感を感じさせない空間を
毎日使う場所だからこそ、もっと自分好みの素敵な空間に変え、あか抜けた洗面をめざしましょう。