ゆううつ、どんより、じめじめ・・・
そんな梅雨時の悩みでもっとも多いのは、洗濯物が乾きにくいこと!
湿度が高くて不快なだけでなく、乾かずに溜まっていく山のような洗濯物を見るとため息がでてしまいます。
こんにちは!
住まいと暮らしのコンサルタント くらリノ です。
忙しい時間を過ごす共働き家庭や、汚れることが多く洗い物が増えてしまう子育て世代、あるいは1日何度も洗濯機を回す方にとっては、洗濯物が乾きにくい梅雨時期は、家事の負担だけでなく気持ちの負担も大きく増えてしまいます。
乾燥付きの洗濯機をお使いなら乾きにくい悩みも解消できますが、それ以外だと部屋干しで対策するしかありません。
今回は、梅雨時期における洗濯物の困りごとと部屋干しの工夫についてお話します。
目次
工夫しないまま、部屋干ししていない?
外に干せない梅雨時期や天気の悪い季節のお洗濯、部屋干ししてもなかなか洗濯物が乾かなくって困りますよね。
洗濯乾燥機機や浴室乾燥機を使えば簡単だけど、住まいにその設備がなかったり、コインランドリーに行くのも時間や距離のこともあり、なかなか手軽に対応できません。
効果的に「部屋干し」するには、どうすればいいのでしょうか?
一年中部屋干しを選ぶわけ
共働き世帯での部屋干し実態調査によると、「毎回部屋干し」が約2割、「雨の日など状況に応じて」が6割と、8割以上のご家庭で部屋干しされています。
部屋干しには、「紫外線による生地のダメージ」「花粉やPM2.5、黄砂などの汚染」「他人に洗濯物を見られたくない」といった心配がないことから、特にこの10数年間で積極的に部屋干しを選ぶ人は増えています。
とはいえ、梅雨時期には多くの人が部屋干しの困りごとで不満を持っていて、効果的な対策をとっている方は少ないのが現状です。
コツのない部屋干しでは乾かない
そもそも洗濯物を乾かすには、「湿気を取る」と「風を当てる」の2つが必要。
梅雨時期の部屋干しは、湿気が多いうえ閉め切った室内には風も入らないため、自然乾燥だけではなかなか洗濯物は乾きません。
そこで洗う時も干す時も、部屋干しのための工夫が必要となるのです。
梅雨の部屋干し、困りごとワースト3
「部屋干しの工夫」の前に、乾きにくい以外の「部屋干しの困りごと」についてまずお話ししましょう。
悩みには、「ニオイ」「スペース」「湿度」の3つが関係していて、これらは「乾かない」ことから発生します。
①生乾きのニオイが気になる!
部屋干しすると、イヤなニオイを発生することがあり、梅雨時期は特に気になります。
ニオイの原因は菌!
洗濯しても落ちない汚れが残っていたり、生乾きの状態が長く続くと菌が繁殖しやすくなり、ニオイが発生するのです。
ニオイを防ぐポイント
「洗濯の工夫」と「早く乾かす」こと!
しっかり汚れを落とし早く乾かすことで、体から分泌されて衣類に付着した汚れの化学変化や、菌の繁殖しやすい環境を防ぎ、イヤなニオイを抑えることができるのです。
②干すスペースがない!
インナーバルコニーやサンルームなど専用のランドリースペースがあればいいけれど、部屋干ししている部屋の多くは「リビング」。
ひとが集まるリビングは、エアコンで洗濯物を乾かすのに都合がよく、干したり取りこんでたたむのにも手軽なため、どうしてもリビング干しになるのです。
とはいえ、家族団らんのリビングが「洗濯物のためのリビング」になったり、小さい子どもが遊んで危ないこともあるので、リビングでの洗濯物干しスペースはできるだけコンパクトにして、いつまでも干したまま…ということがないように!
③部屋中ジメジメ、湿度が高い!
たたでさえ蒸し暑い梅雨に洗濯物からの湿気が加わり、梅雨はますます不快な気分に…。
また、部屋の湿度が高まることで、結露やカビの心配など住まいの困りごとにもつながります。
お部屋の環境のためにも、洗濯物はとにかく早く乾かすことがいちばん!
工夫次第で早く乾いてニオイもカット!
「洗濯時や干す時の工夫」と「早く乾かす工夫」で、部屋干しの困りごとを解消!
洗濯時の工夫:菌を増やさない
洗濯槽に菌を持ち込まない、洗濯物に菌を残さない!イヤなニオイを出さないコツですよ。
- 洗濯物は溜め込まない 溜めないでこまめに洗うことで、菌の繁殖が少なくなり、汚れも落としやすくなる
- 洗濯物は詰め込みすぎない ギュウギュウに詰め込みすぎると、汚れをしっかり落とせません。洗濯槽の7割程度を目安に
- 洗剤や漂白剤を上手に使う 漂白剤入りや抗菌タイプの洗剤、消臭効果のある柔軟剤など、上手に使えば効果的
- すすぎは水道水で お風呂の残り湯をすすぎに使うと、きれいに洗った衣類にまた汚れを付けてしまうことに
- 洗濯機も定期的にお手入れを いつもカラッと清潔にして、菌の繁殖を抑えよう
干す時の工夫:風をあてる、除湿する
洗濯物に含まれる水分が空気中に蒸発することで乾くため、部屋干しするときは、湿気の逃げ場をつくることが大事!
- 空間をつくって干す 洗濯物同士がくっつかないよう、すき間をあけて風の通り道をつくる
- 部屋の湿度を下げる 部屋が乾燥していないと、洗濯物は乾かない。予め部屋の湿度を下げておくと洗濯物の水分が蒸発しやすい
- 風を当てて湿気を追い出す 扇風機やサーキュレーター、除湿機などの風を衣類に直接当てるのが効果的
- 洗濯物から出た湿気をとる エアコンのドライ機能や除湿機をつかって部屋に溜まった湿気を回収
▼干す量やスペースに合わせて、調節可能な伸縮タイプの物干し
キャスター付きで移動も便利、コンパクトに収納もできる
【Amazonで購入】アイリスオーヤマ 洗濯物干し 布団干し H-MH1417
早く乾かすための工夫:家電を上手に利用
タオルは2つ折りではなく片方を長くする、厚手のジーンスやスカートは裏返しにして筒状にするなど、空気を通りやすくすることで乾燥時間が短縮。
また、ポケット部分を外に出す、パーカーのフード部分は重ならないようにするなど、布の触れ合う面は最小に、風の当たる面積は最大にしましょう。
家電を上手に利用することも必要です。
除湿機・衣類乾燥除湿機に頼ろう
衣類乾燥除湿機は、部屋干しはもちろんのこと、布団乾燥から部屋の除湿、押入れやクローゼットケアなど、1台あれば梅雨時期や天気の悪い季節に大活躍!
すばやく乾かし、イヤなニオイも除去。
洗濯物の真下に設置できて省スペースなコンパクトタイプもありますよ。
【Panasonic】ハイブリッド方式 衣類乾燥除湿機 F-YHTX90-H
湿気が移らないように注意!
ついやりがちなのが、カーテンレールに干すこと。
洗濯物から出た水分でカーテンにカビが発生することもあり、そのカビが洗濯物に移ってイヤなニオイの原因になりますよ。
同様に、寝室干しは寝具に湿気が移ってしまうので、健康面や快眠を考えて寝室はオススメできませんが、される場合は必ず除湿対策として、エアコンのドライ機能か除湿機を併用するようにしましょう。
やっぱり全自動洗濯乾燥機!部屋が狭くても洗濯物が増えてもOK!
忙しくて細かなケアが難しい場合、洗濯から乾燥まで一気にやってくれる全自動洗濯乾燥機は、手間と時間がカットされるので一年中を通して大変便利。
新しく全自動洗濯乾燥機の購入をお考えの方で「乾燥」を重視されるのならば、傷みにくく電気代が半分以下になるヒートポンプ式のドラム型がおすすめです。
参考までに、2~3時間の乾燥で1回あたりの電気代の目安は
【縦型洗濯乾燥機】約60円、【ドラム型(ヒーター式)洗濯乾燥機】約50円、【ドラム型(ヒートポンプ式)洗濯乾燥機】約15円
【浴室乾燥機】約134円(4時間) ※機種や条件等で金額は異なります。
浴室乾燥機は、狭い空間での乾燥なので効率的ですが、「湿気が多い」「最後の人が入浴すむまで使えない」うえに「電気代が高い」といた理由で、設置されていても使っていないひとが多いようです。
途中まで部屋干しした衣類の仕上げに、洗濯機の乾燥機能を使うのもいいですよ。
購入時は高額な家電製品も、月々の電気代やメンテナンスなどランニングコストを考えると、決して高い買い物ではありません。
どのように使いたいかを工夫することで、トータル的にみればコストも時間も節約になりますね。
エアコン、除湿機、扇風機など上手に家電製品を使い分けして、ゆううつな梅雨を快適な洗濯ライフに変えて過ごしましょう!
まとめ
梅雨時期における、洗濯物の部屋干しについてお話しました。
「乾きにくい」ことからの困りごととして
- 生乾きのニオイが気になる
- 干すスペースがない
- 部屋中ジメジメ、湿度が高い
「湿気を取る」ことと「風を当てる」ことで、洗濯物をすばやく乾かしましょうね。
早く乾かせばニオイが出ない!湿気を取れば菌も増えない!
住まいにとって大切な「湿度」の記事も、合わせてお読みくださいね。