誰よりも早く起きて朝食づくり
責任ある仕事で充実した時間
ジムで思い切り汗を流し、体力づくりも欠かさない
好きなことをしているから決して辛くはないのだけれど、なんとなくからだがだるい。
気づけばふうっとため息ついている。
「あれ?もしかすると私、ちょっと疲れているのかも・・・」
こんにちは!
住まいと暮らしのコンサルタント くらリノ です。
仕事もプライベートもバリバリこなすあなた。
達成感ややりがいのため、つい頑張り過ぎてはいませんか?
疲れのサインを感じても「ちょっと休めば平気」と気にしなかったり、あるいは疲れすら自覚することがないかもしれませんね。
だけどあなたの脳は、「疲れ」を感じているのです!
今回は、つい頑張ってしまうあなたの中に潜む「隠れ疲労」を解消し、疲れにくい体を手に入れるための方法についてお話します。
目次
疲れの正体、原因を見極める!
「たかが疲れ、すぐ元に戻る」と安易に考えていませんか?
放っておいたり、さらに頑張り過ぎて疲れを溜め込んだりしていると、重篤な病気の原因になったりするんです!
まずは疲れを正しく理解して、原因を追求していきましょう。
アナタは疲れやすいタイプ?
もっと頑張ろう、楽しみのためちょっとぐらい我慢しようと、頑張り過ぎに気が付かないのが「隠れ疲労」の怖いところ。
自律神経が疲弊しているにもかかわらず、とても無理をしている状態なのです。
このような人は、「自分の健康に自信を持っていて」、かつ「仕事が好きでアクティブなタイプ」に多くみかけます。
- 徹夜明けのプレゼンでの高揚感が、疲労感を感じさせなくする
- 優勝がかかった試合での興奮状態が、疲労感をかき消してしまう
だからこそ、疲れを自覚していなくても、実際は疲れているはずだと認識することが大切です!
ホントに怖いのは「隠れ疲労」
嫌なことやつまらない作業をしていると、誰でも「疲れ」を感じますよね。
だけど、大好きなスポーツややりがいのある仕事をしている時は「疲れ」を感じないので、つい無理をしがち。
仕事や運動への意欲や達成感が強いため、疲れを感じにくい
体には疲れがたまっているのに、それを認識できない
これが「隠れ疲労」とか「疲労感なき疲労」と呼ばれるもの。
放っておくと過労死や突然死など、最悪のケースになることも・・・!
疲れの症状と原因を知る
疲労には大きく分けて3つ。
①肉体的疲労 疲れが徐々に体に蓄積され、症状が悪化していく 体の疲れ
②精神的疲労 人間関係や悩み事など、ストレスが原因となる 心の疲れ
③神経的疲労 パソコンなどの眼の疲れや、脳が緊張した状態が続くことで起きる 頭の疲れ
これら3つの疲労は互いに密接に関係しており、日常生活で肉体的疲労を感じている場合でもほとんどが肉体ではなく、脳にある自律神経中枢の疲労です。
本当の疲れの正体は、実は「脳の中」で起きている
自律神経は、呼吸や心拍、血液循環、消化、体温など、生体の機能を調整する神経システムのこと。
活動している時に活発に働く交感神経と、リラックスしている時に活発に働く副交感神経の2つからなりたっています。
一方が優位に働いている時にはもう一方は抑制され、常に両方が40~60%の割合で機能しながら、恒常性を維持している状態が健康です。
この自律神経のバランスが崩れて、自律神経中枢が疲労することが、「疲れ」の正体だったのです。
夏バテは、まさに自律神経が悲鳴を上げているサイン。
暑い屋外では汗をかいて体温を下げるように働き、クーラーの効いた室内では、体温が下がりすぎないよう働きます。
つまり、自律神経は休む暇なく働きっぱなしで、疲れやすいわけなのです。
少しでも疲れたと感じたら、適度にサボったりダラダラすることが大事!
疲れのサインを見逃さず、早めに手を打とう!
「飽きる」「だるい」「眠くなる」は、脳疲労の三大サインです。
これらのサインがあらわれたら、ひつこい疲れになる前に次の5つの方向からアプローチ!
姿 勢 座りっぱなしやパソコン画面をじっと見つめるのではなく、姿勢を変える、こまめに立ち上がる、軽く体操をするなどして、深い呼吸を意識
休 息 仕事中に「飽きた」と感じたら、脳が疲れているサイン。休息をとって、脳疲労を悪化させないように
睡 眠 疲労を回復してリセットするのに最も効果的。睡眠の質を上げることが、疲労回復効果を高める
運 動 適度な運動は疲労回復の効果があるが、過度の運動は禁物。早めに休憩するか、汗をかかない程度にとどめておく
食 事 バランスの取れた食事で、時間をかけ、よく噛む。飲み物でもいいから朝食をとり、自律神経を目覚めさせる
鶏胸肉にはイミダペプチドという疲労回復の栄養素が豊富なので、ぜひ摂りたい栄養ですよ。
住まいや習慣を変えることで、脳を疲れさせない
脳を疲れさせないためには、生活習慣の見直しと、住まいやオフィスなど環境を整えることが鍵となります。
その習慣、間違った解消法!?
良かれと思ってやったのに、かえって疲れを蓄積させてしまう「NG疲労解消法」、あなたもやっていませんか?
がっつりスタミナ料理 加齢とともに胃もたれし、余計に疲れが…
栄養ドリンクや甘いものを取る 栄養ドリンクを飲むと疲れがとれたように感じるのは、カフェインや微量なアルコールの覚醒作用によるもの
甘いものも、疲労感がなくなったと脳が勘違いするだけで、実際の疲労回復にはつながらない
熱いお風呂に長時間はいる 熱い湯につかることは体に大きな負担をかけ、かえって疲れの原因に
残業後のスポーツジムやサウナ 運動による快感や興奮を与える物質が脳に作用し、疲労感がとれたような錯覚に陥る
休日は体を動かさない 疲れているからとゴロゴロ横になるばかりでは、疲れは回復しないどころか逆効果
その環境が、自律神経の乱れにつながる
自律神経のバランスをくずさないためには、部屋の環境が重要となります。
しっかり、睡眠は取れていますか?
- 寝る時は、遮光カーテンで外からの眩しすぎる光をカット。朝は太陽の光を浴びて気持ちよく目覚める
- 眠りに入る1~2時間前からは温かみのある照明で部屋全体をやや暗めにする。寝る前にスマホやパソコンは見ない
これらは睡眠の質に影響することはわかっていても、なかなか実践がむずかしいですよね。
まずは1週間ためしてみて、疲労回復に大きな効果があることを実感しましょう。
冷暖房による急激な温度差、ないですか?
- 熱帯夜を乗り切るために、エアコンは一晩中つけっ放しにしたり、除湿機能や扇風機の兼用で、睡眠不足に陥らないように
- 外気と室内との温度差があまりにも離れすぎると体の負担も大きくなるので、こまめな温度調整を
- 温度以上に湿度は重要。 冬は加湿し夏は除湿をするだけでも、快適さは大きく違いますよ
騒音、悪臭、紫外線など、不快に感じていませんか?
不快はストレスを引き起こし、自律神経を疲弊させる原因に。
疲れを感じる前の予防が大事です。
- 防音カーテンで就寝時の騒音をシャットダウン
- 臭いの元を取り除く
- 紫外線は体内に活性酸素を作り自律神経を疲弊させるので、外出時はサングラスをかける
疲れにくい体になるための、すぐにできる疲労回復
睡眠や食事、運動以外にも、疲れをためない疲れにくい体になるための、簡単にできる疲労回復術です。
香 り 好きな香りに包まれるとリラックスでき、心や体の緊張が解けるのを感じるもの。
エッセンシャルオイルもいいですが、疲れを感じた時には青葉アルコール(生茶葉の香り)を含む緑茶の香りが効果的。
入 浴 寝る1~2時間前に、ぬるめのお湯にゆったり浸かり、心も体もリラックス。
昼 寝 昼寝の前にコーヒーか紅茶を飲むことで、寝すぎの予防に。軽く目を閉じるだけでも脳が休まります。
気 分 転 換 なにかに集中していると脳は疲れるもの。
1〜1.5時間ごとに外の景色を見たり、おしゃべりや好きな音楽を聴いたり、自然の中を散歩したり…。上手に気分転換をはかり、疲れをコントロール。
ゆ ら ぎ 木もれ陽、そよ風、せせらぎといった「自然のゆらぎ」のある環境は、脳をリラックスさせ、脳疲労を軽減します。
時おり窓を開けて風を入れたり、緑を眺めたり鳥の声を聞いたりして、ゆらぎのある空間づくりを。
脳がゆっくり休まるための環境を、積極的につくっていきましょうね。
まとめ
本当に怖いのは、自覚がない「隠れ疲労」であることがおわかりいただけたと思います。
重篤な病気を引き起こさないためにも、まずは
- 疲れの正体と原因をしっかり理解し、「疲れているはず」と認識
- 正しい疲れの解消法と習慣で、環境を整える
疲れもうまくコントロールすることが大切です。
無理をしないこと、疲れのサインを見逃さないで、疲れにくいからだを手に入れましょう!
疲労回復に効果が高い「質の良い睡眠」や「リラックスする入浴」のための部屋づくりも参考ください。